学習ガイド:未履修から Security+ 合格まで
このページは「セキュリティを一度も勉強したことがない」人向けの出発点です。先に読んで、仕組みをイメージできるようになってから問題を解くと、間違えたときに「なぜ」が分かります。
試験の概要(SY0-701)
| 試験名 | CompTIA Security+(試験コード SY0-701)。日本語で受験できます。 |
|---|---|
| 問題数・時間 | 最大 90 問、90 分。 |
| 出題形式 | 多肢選択問題と、画面上で操作して答えるパフォーマンスベース問題(PBQ)。PBQ は序盤に出ることが多いので、迷ったら後回しにして選択問題から解くのが定石です。 |
| 合格ライン | 900 点満点中 750 点(スケールドスコア)。正答率で言うとおおむね 83% 前後が目安です。 |
| 前提知識 | 公式の推奨は Network+ 相当の知識と 2 年程度の実務ですが、必須ではありません。このサイトでは必要なネットワーク知識もレッスン内で補足します。 |
| 出題ドメイン | 5 ドメイン。比率は D1 12%、D2 22%、D3 18%、D4 28%、D5 20%。D4(運用)と D2(脅威)で全体の半分を占めます。 |
おすすめの進め方
問題の読み方のコツ
- 「最も適切(BEST)」「最初にすべき(FIRST)」「最も可能性が高い(MOST likely)」に注目する。複数の選択肢が正しそうでも、問われているのは優先順位です。
- シナリオの「制約」を拾う。「コストをかけずに」「既存システムを変更せずに」「可用性を落とさずに」などの一言が答えを決めます。
- 用語は英語でも覚える。日本語訳が揺れている用語(例: Non-repudiation = 否認防止)は、英語の方が確実です。
- 消去法を使う。4 択のうち 2 つは明らかに違うことが多いので、残り 2 つの違いに集中します。
一般的なセキュリティ概念 General Security Concepts
このドメインでは、セキュリティの「ものの見方」を身につけます。守るための対策をどう分類するか、何を守るのか(CIA)、信用しないことを前提にする考え方(ゼロトラスト)、変更を安全に進める手順、そして暗号技術の基本を学びます。他のドメインすべての土台になる内容です。
脅威・脆弱性・緩和策 Threats, Vulnerabilities & Mitigations
このドメインでは「誰が(脅威アクター)」「どこから(脅威ベクター)」「どの弱点を突いて(脆弱性)」攻撃してくるのか、そして攻撃をどう見抜き(指標)、どう防ぐか(緩和策)を学びます。試験では具体的なシナリオを読んで、攻撃者の種類や攻撃手法の名前、最も適切な対策を選ぶ問題が多く出ます。用語の意味だけでなく「状況から判断する」練習をしましょう。
セキュリティアーキテクチャ Security Architecture
このドメインでは、クラウドや仮想化などの「システムの作り方」がセキュリティにどう影響するか、ネットワーク機器をどこに置けば安全か、データをどう守るか、そして障害や災害からどう復旧するかを学びます。個々の技術の名前を覚えるだけでなく、「なぜその選択が安全なのか」を説明できることが目標です。試験では「ある状況に最も適した構成はどれか」という形で問われます。
セキュリティ運用 Security Operations
ドメイン4は、日々の現場でセキュリティを「回し続ける」ための知識を扱います。機器の設定を固める方法、資産や脆弱性の管理、ログの監視、ID とアクセスの管理、自動化、そしてインシデントが起きたときの対応までを学びます。出題比率は全ドメイン中で最大の 28% なので、シナリオ問題で「次に何をすべきか」を判断できるようになることが目標です。
プログラム管理と監督 Program Management & Oversight
このドメインでは、技術ではなく「組織としてセキュリティをどう運営するか」を学びます。ポリシーなどの文書体系、リスクの見積もり方、取引先の管理、法令遵守、監査やテスト、そして従業員教育まで、経営と現場をつなぐ仕組みが対象です。計算問題と用語の使い分けが出題の中心になります。